スプリングマットレス離れが進む理由:ヨーロッパのベッドマットレス革命

スプリングマットレス離れが進む理由:ヨーロッパのベッドマットレス革命

ヨーロッパを中心にベッドマットレスが変わってきています。

 

ベッドマットレスと言えば、スプリングマットレスが真っ先に思い浮かべる方が大半で、むしろそれ以外の選択肢はないと思われている方も多いように思います。

 

実は現在、ヨーロッパではノンコイルいわゆるスプリングを使わないベッドマットレスが主流です。

 

スプリングマットレスは、200年くらい前にヨーロッパとアメリカで科学の進歩と共に金属製のベッドが大きなブームになり大量に生産されたことが起源とされています。

 

200年前に開発された金属性のベッドマットレスを使い続けても大丈夫なのかという疑問からスプリングマットレス離れの理由が下記3つがあげられます。

 

  1.  金属の上で毎日睡眠をとっていいものか?
  2.  スプリングマットレスの耐久性は本当に高いのか?
  3.  廃棄する時にいつまでも粗大ゴミとして捨てられるか?

 

では、この3つについて詳しく説明していきます。

 

1.金属の上で毎日睡眠をとっていいものか?

金属の上で寝ることが良いか悪いかというと結論としては、あまり好ましくはないとされています。

 

先ずスプリングの原理はどのようなものかを考えます。

 

スプリングが発生する力は、外力に比例して増大し、スプリングが伸びた距離に比例して増加することで伸びたり縮んだりする。

 

つまり人が寝るためにスプリングの上にのると同等の力でスプリングは押し返そうとします。

 

スプリングマットレス

図のようにスプリングマットレスの上に横になると、重力が掛かる分だけスプリングは反発(攻撃)してくることになります。

 

つまり横になっているにも関わらず、上へ上へ力が掛かり体が伸びてストレッチをしている感じになります。

 

横になった瞬間は体が伸びて気持ちよく感じますが、これは『錯覚』です。

 

”本来、無重力で寝ることが理想”とされますが、スプリングだと理想の睡眠状態から真逆の状態となります。

 

さらにもう一つ金属が人間の体にストレスを与えるものが電磁波です。

 

電磁波が人の体と細胞にストレスを与えるのは、最近では良く知られています。

 

しかし、私たちは生活のなかでパソコンやスマートフォンを常に使用し電磁波の影響を受けます。

 

ですので、せめて眠るときくらいは電磁波の無い環境でゆっくり健康的に休むべきです。

 

2.スプリングマットレスの耐久性は本当に高いのか?

 

金属で出来ているスプリングは、見た目にも強く耐久性が高いといわれてきました。

 

しかし、スプリングは掛けられた力を押し返すといった性質があり、大きな負担があるだけに金属疲労も大きいともいわれています。

 

自動車のサスペンションに使われるスプリングも一定期間を過ぎると部品として交換されているように消耗品として扱われています。

 

ベッドマットレスでもスプリングマットレスの保証期間は長くても2年とされていることから、耐久性に自信をもって製造しているメーカーが無いことを証明します。

 

しかし、スプリングマットレスが2年で使えなくなるわけではありません。

 

ただ保証を付けるには基準が必要になるため、その基準期間が2年ということです。

 

グッドマットレスのウレタンマットレスは10年間の保証があり、基準は10年未満でマットレスの厚さの10%ヘタりが発生した場合、商品を新品と交換させていただいています。

 

このような品質に自信は持った基準は、スプリングマットレスには不可能で、つまり上質のウレタンフォームは金属のスプリングより耐久性が高いということになります。

 

3.廃棄する時にいつまでも粗大ゴミとして捨てられるか?

スプリングマットレスは、近い将来粗大ゴミとして取り扱いしてもらえなくなります。
(既に取り扱いを断っている自治体もあります。)

 

つまり金属と布、ウレタンが絡み合って作られているスプリングマットレスは、そのまま焼却することが出来ず分解する必要があるということです。

 

将来の予想としてスプリングマットレスを捨てる時には、専門業者を利用してマットレスの解体費用を含めた高額な処分費がかかるであろうと想定されています。

 

極論ではありますが、もしかしたら将来的にスプリングマットレスの販売禁止になる可能性もあります。

 

まとめ

以上3つのことから、ヨーロッパではスプリングマットレス離れが加速してノンコイル(スプリングを使わない)マットレスが主流になっています。

 

アメリカでは、スプリングマットレスメーカーの資本力が大きく影響力があるためヨーロッパほどスプリングマットレス離れが進んでいません。

 

なぜスプリングマットレスメーカーは、ノンコイルマットレスを作らないかというとスプリングマットレスの方がローコストで製造でき大量生産が可能であることが理由です。

 

 

日本もアメリカの大手スプリングマットレスメーカーが参入しているため、ノンコイルマットレスへの切り替えが遅れてはいますが、近い将来スプリングマットレス離れが加速し、ノンコイルマットレスへ切り替わると予測されます。

 

なぜならスプリングマットレスは作り手側のメリットが大きく、使い手側にしてみるとノンコイルマットレスである上質なウレタンマットレスの方が人間にとっても環境にとっても良いからです。

 

日本もヨーロッパと同様に、『ウレタンマットレス』という正しい選択をする日は近いです。 

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